マテリアリティ

数多くの社会的課題のなかから注力すべきものをマテリアリティ(重点課題)として設定しています。

特定プロセス

マテリアリティの特定プロセス

私たちが優先的に取り組む課題を13項目設定いたしました。お客様、社会、従業員などのステークホルダーのゆたかさを追求するとともに、より良い社内づくりへの貢献、企業価値の向上を目指し設定したものです。

マテリアリティマップのうちステークホルダーおよび私たちの関心度が特に高いと考える6項目については、より注力すべき最重要課題と位置付けました。KPIを設置し、サステナビリティの推進に取り組んでまいります。

Step.1
優先的に取り組む課題を
13項目設定
Step.2
より関心度が高い6項目を
最重要課題と位置付け
Step.3
サステナビリティの推進

マテリアリティマップ

6つのマテリアリティ

    • 12 つくる責任つかう責任
    • 13 気候変動に具体的な対策を

    01:ESG投資・エンゲージメント

    ESG 投資の考え方は、私たちが創業当初から大切にしてきた理念や投資哲学に通じるものがあります。私たちは 『 資本市場を通じて社会に貢献します 』 という経営理念を掲げ、『 火風水土心 』 という投資哲学のもと投資を行なっております。 『 火風水土心 』 とは、ひふみの銘柄選択、ポートフォリオの価値観を表しているものです。勢いのある成長企業から、地味で地道に収益を上げる銘柄まで様々な価値観を組み入れることで"打たれ強いファンド"を目指していますが、その根本思想としてあるのが、公明正大に事業を行なっている企業かどうかを見定める「心」の考え方です。そしてこの「心」の要素はまさに ESG投資の考え方を包括しています。また、ESG 評価が高い企業だけに投資をするのではなく、 ESG/SDGs に対して積極的ではない企業に対してもコミットし、一緒に改善していくという姿勢で対話を行ないます。対話によって投資先がESG /SDGs を含めた成長を意識するようになると、その企業は事業を通して社会により良いインパクトを与えられるようになり、企業価値も向上すると考えます。そして、それが最終的に私たちの運用パフォーマンス向上につながるのではないでしょうか 。 受託者責任を全うしつつ、中長期的な視点からこのようなESG 投資を行なっております。 私たちは機関投資家として、持続可能な社会に貢献するためにも、投資先との対話はとても重要なことだと認識しております。

    • 12 つくる責任つかう責任

    02:運用の説明責任(顔が見える運用)

    お客様の大切な資産をお預かりするうえで、信頼感は欠かせないものであると考えています。業界に先駆けて「顔が見える運用」を取り入れ、ファンドマネージャーやアナリストが直接顔を見せてお客様に運用説明を行なうことで、お客様の信頼の向上を目指しています。運用に関する説明だけでなく、 「ひふみの日」や「ひふみフォーラム」などのイベント等で、 私たちの投資に対する考え方、ファンド設定当初から変わらぬ方針で運用していることをお客様に直接お伝えすることも大切にしております。

    • 4 質の高い教育をみんなに

    03:投資啓蒙活動の強化

    日本における金融リテラシー水準は先進国の中でも著しく低い状況です。日本経済を再び活性化させ、人々が自分で資産形成をし、自分の人生をより豊かにするためには金融リテラシーの向上が鍵になると考えています。創業当初から私たちはその現状を改善する一助となるため、オーナーシップを持ち、様々な取り組みを行なっております。私たちは運用会社の役割だけでなく、投資の魅力・可能性を分かりやすく伝えていくエンターテインメントの要素も包括した会社へと変化させていきます。日本人の投資の関心は、様々な投資制度が確立したことにより以前より普及してきていますが、私たちはより多くの人に投資の本質を知ってもらい投資を楽しんでいただけるよう、今後も引き続き投資啓蒙活動に注力していきます。

    • 4 質の高い教育をみんなに

    04:投資を促す機能改善・サービス開発

    DX化をはじめ、新たに投資を始められる方にとって投資を始めやすい環境、そして受益者の皆様にとって投資を継続しやすい環境を整えていきます。私たちは「誰も取り残さない金融(ファイナンシャルインクルージョン)」を目指しております。その一環として、より多くの皆様に資産形成を広める必要があると考え、お客様の資産形成のはじめの一歩を応援しています。投資の楽しさや魅力についてお伝えすると共に、投資以外にもお金について楽しく学んでいただけるよう、投資初心者の方にもわかりやすいコンテンツを多数ご用意しています。

    • 4 質の高い教育をみんなに

    05:販売パートナーとの協業深化

    受益者の長期的な資産形成に資するため、そして投資文化を広げ、資本市場の活性化をはかるため、創業から持ち続けている私たちの投資哲学を販売パートナーの皆さまと共有し、投資の本質を受益者の皆さまへ伝え続けます。

    • 12 つくる責任つかう責任

    06:コンプライアンスの遵守

    私たちは、お客様に信じて託していただくことで成り立つ投資運用会社です。私たちが遂行している業務は、金融商品取引法をはじめ、様々な法令諸規則等が定められています。資本市場に関わる一員として、健全な経営活動を実現してこそ、私たちの企業価値は高まると考えています。これからも法令を順守し、健全性・適正性を確保していきます。私たちは、反社会的勢力への対応方針および行動基準を定め、厳格に反社会的勢力を排除することに努めています。フィルタリング機能とモニタリング機能を働かせ、金融業界の規律と安定性を高めることに貢献します。

その他の重要課題

  • 新たな運用手法の積極活用、開発:既存の運用手法にとどまることなく、新しい運用手法を活用し、受益者の皆さまの資産形成に長期的に貢献し続けます。
  • 事業ポートフォリオの拡大:資本市場を通じて受益者・ステークホルダーのみなさまに貢献できるチャンスを探し続け、本業の投資運用業に留まらない事業展開を常に考え続けます。
  • 変革を受容する環境の醸成:常に変化する環境の中で、お客様、投資先企業の求めるもの、社員の働き方の改善などに迅速に対応していきます。
  • 働きやすく働きがいのある職場環境の整備:企業の成長にとって人材の重要性は高く、リモートワークやフルフレックス制度など社員にとって働きやすい環境を整備することは必然と考えています。社員のバックグラウンドや個性など多様性を尊重し、社員一人ひとりが考えるワークライフバランスを実現しやすい環境の整備に努めております。
  • 優秀な人材の確保と社内育成:今後のさらなる企業成長には運用、営業、管理全ての部門で人材確保が必要であり、また将来を担う幹部候補を若手から育成することが重要であると考えています。また、残高の拡大や新規案件の推進を進める一方で、さらにステップアップするためには社員のスキルセットの深度、幅を広げていくことにも注力してまいります。自助努力のみならず会社としてバックアップし、優秀な人材の育成につなげていく必要があると考えています。
  • システミック・リスク(金融危機)の管理:昨今の金融市場は、複雑な決裁システムが絡み合い、一か所で発生した支払不能等の影響が、市場を通じて波及していくリスクを含んでいます。私たちはこのリスクを予測可能なリスクと認定し、お客様への影響を最小限に抑えるために、常にリスク管理態勢の精度を上げていくよう努めてまいります。
  • データセキュリティとプライバシーの保護:いまや情報システムやインターネットは、欠かせない時代となりました。私たちはリモートワークが主流となり、データセキュリティ問題は注視すべき事項です。加えて私たちはネット販売会社であるため、お客様の情報資産を守るためにも重要課題として取り組んでいきます。